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2021年2月10日

カメラ映像を応用した世界初の自車位置測位システム“ViewPose”を用いた
C-V2Xの実証実験

総務省より国内初の5.9GHz帯C-V2X実験試験局免許を取得


 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、代表取締役社長:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)は、2月1日に国内で初めて、総務省より5.9GHz帯におけるC-V2X実験試験局免許を取得しました。本免許取得により、当社いわき事業所にてQualcomm Technologies, Inc.(本社:米国 サンディエゴ、以下「クアルコムテクノロジーズ」)と共同で開発を進める“ViewPose”※1の高精度位置測位情報を用いた当社開発中のC-V2Xシステムの実証実験を開始し、安心、安全で高度な道路交通情報システム実現への貢献を目指します。

 自動車業界ではCASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)への動きが加速しています。乗員および歩行者の安全で快適な移動に貢献するコネクテッドカーの実現には、車とさまざまなものが通信して相互に情報共有し合うV2Xの技術が欠かせません。このV2Xの通信方式において、これまではETCなどで実績のあるDSRC※2が先行していましたが、昨今では、携帯電話などで利用されている既存の通信インフラを活用できる点や通信範囲の広さから、C-V2Xが主流となってきています。中国が先行して導入を進めており、次いで米国が採用を決めるなど、各国がC-V2Xの導入を検討しています。

 C-V2Xでは、米中を中心に5.9GHz帯を利用周波数帯と定め、電波法の改正を検討しています。日本では、5.9GHz帯は移動中継局が使用する周波数帯と重なるため、これまで実験試験局免許の取得に至る企業はありませんでしたが、2020年5月に改訂された総務省の「周波数再編アクションプラン」※3の中で、5.9GHz帯をC-V2X用の周波数帯として割り当てた際の既存無線通信システムとの共用等に関わる技術的条件について、2021年度末までに検討を行う旨が公表されております。

総務省より国内初の5.9GHz帯C-V2X実験試験局免許を取得

 このような環境下において、アルプスアルパインは2月1日、国内で初めて総務省より5.9GHz帯におけるC-V2X実験試験局免許を取得しました。当社はいわき事業所に、車載製品に関する多数の評価設備を有します。中でも周回1kmのテストコースは、広域通信の特徴を持つC-V2Xの評価に適した環境と言えます。

 C-V2Xにおいて、アルプスアルパインではこれまで、中国のC-V2Xチップサプライヤーとの生産・開発に関する相互補完パートナーシップ締結によるオールインワンモジュールの開発※4や、中国での相互接続性テストへの参加、無錫市C-V2X特区での継続した実証実験の実施など、C-V2Xの導入で世界をリードする中国地域における取り組みを中心に、業界に先駆けて技術開発を進めてきました。

 今回の免許取得により、同テストコースを用いて、クアルコムテクノロジーズと共同で開発を進める“ViewPose”の高精度位置測位情報を活用した当社開発中のC-V2Xシステムの実証実験を開始。社会実装評価を推進するとともに、会得した知見をC-V2Xアプリケーションに応用して欧米中他グローバル展開を進め、より安心、安全で高度な道路交通情報システム実現への貢献を目指します。

※1
1月27日発表「クアルコムとアルプスアルパインがカメラを活用した次世代の自車位置測位システム“ViewPose”を共同開発」
https://www.alpsalpine.com/j/news_release/2021/0127_01.html
※2
Dedicated Short Range Communicationsの略。Wi-Fi®の技術をベースとし、車両との無線通信に特化して設計された通信方式
※3
「周波数再編アクションプラン(令和2年度改定版)」の公表
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000351.html
※4
2020年9月28日配信「Cellular-V2Xオールインワンモジュールを開発、量産開始」
https://www.alpsalpine.com/j/news_release/2020/0928_01.html