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次世代自動車向けソフトウェアの開発力強化を目指して、人財の積極採用も実施

アルプスアルパイン、仙台ソフトウェア開発センターを開所

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2021年04月06日

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、代表取締役社長:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)は、宮城県仙台市の仙台イーストゲートビル3階に仙台ソフトウェア開発センターを開所しました。フレキシブルオフィスサービス大手WeWork Japan 合同会社を活用した本拠点では、車載用組み込みソフトウェアの開発を集中して行うことで、ECU統合によるソフトウェア開発の複雑化、大規模化への対応を強化します。


 CASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)の技術開発が進み自動車がさまざまなものとネットワーク接続すると、車室内外の多様な情報を組み合わせたこれまでにない新たなサービスが生まれ、自動車による移動の安全性・快適性が向上すると期待されています。その恩恵はドライバーのみならず後部座席まで含めた全乗員への適用が求められているため、ソフトウェア開発の領域も従来のナビゲーションを始めとしたコックピット周りに留まらず、キャビン全体へ広がっていくと想定されています。


 自動車におけるソフトウェアの高機能化に伴ってその開発はより複雑さを増し、アルプスアルパインでも車載用ソフトウェアの開発規模が年々大きくなってきています。次世代自動車向けの新製品開発に追従していくためには、従来の開発体制を刷新して、開発管理や顧客対応業務を兼務しているソフトウェア開発人財をソフトウェア開発そのものに集中できるよう環境整備するとともに、採用を強化してソフトウェア開発の内製化を進め、開発スピードと品質を向上させる必要があります。アルプスアルパインでは、これら課題解決に向けて、これまでもアジャイル開発※1やモデルベース開発※2の導入と展開に取り組んでまいりました。


この度、更なるソフトウェア開発力の強化を目的に仙台ソフトウェア開発センターを開所しました。本拠点へ国内ソフトウェア開発人財の一部を結集して車載用組み込みソフトウェアの開発を集中して行うとともに、新たな人財を積極採用してソフトウェア開発の内製化を進めます。また、新規製品群にもモデルベース開発を導入することで開発スピードと品質の向上を図り、加えて他拠点への同開発手法の浸透を推進していきます。古川開発センターといわき事業所に勤務していた社員の一部が本拠点に移動して、21年4月1日から業務を開始しています。

アルプスアルパイン、仙台ソフトウェア開発センターを開所
仙台イーストゲートビル
アルプスアルパイン、仙台ソフトウェア開発センターを開所
仙台ソフトウェア開発センター内観


 なお、本拠点は米国に本社を置くフレキシブルオフィスサービス大手WeWorkを活用しました。仙台駅直結で徒歩2分の好立地にある仙台イーストゲートビル3階に位置します。整備された快適な業務環境を用意することで、働きやすさの向上も狙います。アルプスアルパイン国内では、本拠点の他に北海道札幌市、宮城県大崎市、福島県いわき市、東京都大田区にもソフトウェア開発拠点を有しており、同4拠点とのアクセスも良好。ソフトウェア開発部門間での密な連携が可能です。アメリカ、ドイツ、スウェーデン、中国、韓国など国外のソフトウェア開発拠点との連携も強化していきます。


アルプスアルパイン、仙台ソフトウェア開発センターを開所

※1
機能ごとの小さな単位で開発工程を分割して実装とテストを繰り返すことで、開発期間を短縮するソフトウェアの開発手法。
※2
コンピュータ上で作成したシミュレーション可能なモデルを仕様書として活用することで、開発期間の短縮とソフトウェア品質を向上させる組み込みソフトウェアの開発手法。