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車両の予約申請や整備記録から、鍵の受け渡しや開施錠まで、システム上で一元管理

ブロックチェーンを活用した社有車管理・デジタルキーシステムを開発

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2020年11月12日

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、代表取締役社長:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)は、車両の予約申請や整備記録、鍵の受け渡しなど、社有車管理に伴う各種作業全てをシステム上で一元管理可能とし業務効率の向上を実現する、社有車管理・デジタルキーシステムを開発しました。11月よりサンプル提供を開始しており、現在は実証実験を通じて市場調査を進めています。


 社有車の利用はフレキシブルな移動を可能とするとともに、公共交通機関の利用を回避できるため、便利なだけでなく新型コロナウィルス感染防止においても有用です。一方で、その管理においては、未だに多くの企業が車両の利用申請や整備記録を紙や表計算ソフトで行っており、その煩雑さが課題となっています。また、車両を利用するためには物理的な鍵の受け渡しが必要となるため、管理担当者のみならず車両利用者の業務効率低下にもつながっています。


 アルプスアルパインの社有車管理・デジタルキーシステムでは、独自開発のアプリを用いることで、各自のスマートフォンから予約申請や鍵の受け渡し、車両の開施錠ができるため、時間や場所に捉われない効率的な社有車利用を実現します。また、独自の管理コンソールにより、車両の予約・運行・点検状況などを管理担当者のPCやスマートフォンで一元管理が可能。管理者と利用者双方にかかる手間を減らして、社有車の効率的かつ快適な運用を実現するとともに、ペーパーレス化によるコスト削減、環境負荷の低減にも貢献します。


 さらに、アルプスアルパインが提供するデジタルキーシステム※1 では、業務提携を結ぶフリービット株式会社との共同開発による、ブロックチェーン※2 を活用した鍵配信技術を採用。これにより、同システムにおいて課題視されている不正アクセスおよび情報改ざんのリスクを排除することで、安心してご利用いただける仕様を実現しています。


 アルプスアルパインが長年培ってきた、車載市場における通信技術やシステム構築力を生かすことで、デジタルキーシステムとそれに対応する車載器のほか、ドライバー向けの予約申請・開施錠アプリや、管理者向けの予約受付・運行・点検状況管理を行うWebシステムまで、一つのパッケージとして一括提供可能です(図表)。既にご利用されている車両への後付けも可能な取付性を配慮した構成としているため、お客様の導入コストを低減するとともに、現状復帰が求められるリース車にも適しています。


 今後は、21年度中の販売開始を目指して、自社社有車を用いた実証実験や一部のお客様へのサンプル提供による市場調査を進めるとともに、社有車管理以外でのデジタルキーシステム活用ニーズを探ることで、新規市場の開拓を図ります。


 詳細はCEATEC 2020 ONLINE アルプスアルパインブースのアーカイブサイトでもご覧いただけます(2020年12月31日まで公開)。https://online.ceatec.com/event/92/booth/1503


※1
物理鍵を利用せずに、スマートフォンを用いて車両の開施錠を実現する技術
※2
世界中に点在する不特定多数のユーザーがデータを分散管理し、改ざんを困難にする仕組み

<図表>

ブロックチェーンを活用した社有車管理・デジタルキーシステムを開発