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「触れない」「触りたくない」シーンでの安心・安全な快適操作ソリューション

衛生面に配慮したタッチレス操作パネルを新提案

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2020年04月30日

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO 6770、代表取締役社長執行役員:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)は、医療・介護現場や公共施設などにおける「触れない」「触りたくない」ニーズに応える、タッチレス操作パネルを新たに提案します。2021年頃の製品化を目指して市場調査を進めています。

 昨今では、スマートフォンやカーナビのほかデジタル家電やセキュリティ機器など、さまざまなデバイスの入力操作が、その小型・高機能化を目的にスイッチからタッチパネルへと置き換えられてきています。また、飲食店での注文や公共施設での受付、医師のカルテなど、これまで人と人とのコミュニ―ケーションや筆記によって成り立っていた作業についても、省人・効率化を目的としたタッチパネル型デバイスへの代替が進んでいます。

 今後より一層、タッチパネルによる入力操作が普及していく一方で、「だれが触ったか分からない」「タッチパネルが汚れている」「自身の手が汚れている」(※1)といった理由により、パネルに触れて操作することに対して物理的・心理的な抵抗感を覚えるシーンが多く顕在化してきます。例えば、医療施設では誰が触れたか分からないことによる感染症リスクの不安、電車の券売機や公共施設にあるトイレの洗浄スイッチなどに付着した汚れへの嫌悪感、その他お菓子を食べながら、あるいはキッチンで料理をしながら家電を操作することへの抵抗感などがあげられます。このように、タッチパネルは状況によって操作の快適性が損なわれる可能性を抱えています。

衛生面に配慮したタッチレス操作パネルを新提案

 アルプスアルパインが提案するタッチレス操作パネルは、タッチパネルの利点を生かしつつもこの抵抗感を減らし、安心・安全かつ快適な操作を提供します。独自の高感度静電センサを用いることで、パネルから10cm離れた位置にある手の存在を検知。5cmまで近づくと手の位置検知が可能となり、3cmまで近づくと指の位置まで把握することができます。この一連の動作における手の接近検知も可能です。さらに、検出したデータを独自開発のアルゴリズムで処理することで、手・指の位置やジェスチャーに応じた多彩な操作を実現。直接パネルに触れて操作したいニーズを考慮し、タッチ操作にも対応します。

 1月にラスベガスで行われた世界最大級の電子機器見本市「CES2020」では、本製品を応用したソリューション提案として、エアコンの温度や風量といった空調機能、天井・スタンド照明やカーテンの開け閉めといった照度調整などをタッチレス操作パネルで実行するデモ機(※2)を紹介しました。手や指の距離や操作内容とディスプレイ表示を連動させたシステム設計に加え、音によるフィードバックを組み合わせることで、初めて使用する方でも感覚的に操作することを可能に。デモ体験者からは好評の声を頂きました。
 同展示会で得た好評の声を参考に、医療・介護現場や公共交通機関など、衛生面の配慮が必要となるさまざまな市場でのマーケティング活動を強化し、2021年頃の製品化を目指します。

※1 当社が独自に実施したタッチパネルユーザーへのヒアリング調査から明らかになったもの
※2 実動の様子は以下動画よりご覧ください