循環型社会の実現

基本的な考え⽅

資源の枯渇や環境問題が深刻化する中で、当社は、企業活動が与える環境負荷を低減し、持続可能性を向上させることが重要な課題であると捉えています。具体的には製品や⽣産⼯程の設計を⾒直し、資源の使い⽅を最適化することで、廃棄物の発⽣を抑制していきます。また、廃棄物の再利⽤やリサイクルを進め、有効な資源として再活⽤することで新規資源の投⼊を減らし、循環型社会の実現に貢献していきます。

環境負荷低減に貢献する製品の開発と設計

製品の環境負荷低減を着実に実⾏するため、環境に配慮した設計・開発を⾏っています。新規開発される製品では設計段階で製品アセスメントを実施し、その製品がライフサイクルの中で環境に影響を及ぼすと考えられる37の評価項⽬に対して、基準製品や代替案との⽐較などをしながら評価し、総合的観点から対応策の検討が必要かどうかの判定を⾏っています。今後はアセスメント項⽬の⾒直しを行いながら、対象製品の拡充に取り組むとともに、環境貢献型製品の開発も強化していきます。

主なソリューション 環境配慮型製品事例
バイオマスプラスチックを⽤いた製品開発
植物由来樹脂等の材料開発及びバイオマス系材料への置き換え
バイオマス材使⽤タクトスイッチ®

バイオマス材使⽤タクトスイッチ®

磁性材料開発・応⽤技術、回路技術
DC-DCコンバータを含む各種パワーエレクトロニクス
製品の⼩型・軽量化と電⼒変換⾼効率化の両⽴
リカロイ™

リカロイ™

絶縁型 TriMagiC Converter™

絶縁型 TriMagiC Converter™

センシング技術、無線通信技術、パッケージング技術
低コスト・消費電⼒、⻑距離伝送をパッケージし無充電10年連続稼働、室内外シームレス測位を実現
MonoTra™

MonoTra™

廃棄物の削減

循環型社会の実現に向けて、廃棄物排出量の削減及び再資源化が重要な課題であると捉え、サステナビリティ推進委員会傘下に廃棄物・⽔ワーキンググループを設置しました。2022年度はグローバル活動体制を構築し、⽣産拠点ごとに削減施策及び削減可能な排出量の確認を行いました。今後は、削減施策の確実な実⾏を進めることに加え、再資源化に取り組んで⾏きます。

廃棄物総排出量(連結) 2020年度 2021年度 2022年度
21.9千トン
(△16.1%)
22.8千トン
(+4.1%)
25.9千トン
(+13.6%)

⽔使⽤量の削減

当社は、各国で事業を展開していることから、世界共通の環境テーマの⼀つである⽔問題を重要な課題として認識しています。そのため、サステナビリティ推進委員会の廃棄物・水ワーキンググループの取り組みを通して⽔使⽤量の削減に取り組んでいます。特に、中国、インドなどの⼀部地域では渇⽔リスクが懸念され、循環⽔の活⽤など、節⽔対応を進めています。2022年度は、各拠点の⽔使⽤の実態調査を⾏い、⽣産活動で⽔を使⽤している拠点はの削減⽬標を毎年2%に引き上げ、全社の削減⽬標を1.5%としました。

水使用量(取水量)(連結) 2020年度 2021年度 2022年度
1,743千㎥
(+0.2%)
1,814千㎥
(+4.1%)
1,674千㎥
(△7.7%)

※2022年度はアルプス物流が連結を外れたことによる減少を含む