社会貢献
基本的な考え⽅
当社では、良き市⺠として地域社会へ積極的に参画するとともに、社会問題解決へ取り組むなど事業活動を通して、社会へ貢献する企業を⽬指します。更に地域社会の⼀員として、法令・ルールの遵守はもちろん、地域の慣習・⽂化等を尊重し、社会への影響を配慮した事業活動を⾏います。
アルプスアルパイングループ⾏動規範(抜粋)
3-1. 事業による地域社会への貢献 | アルプスアルパイングループは、納税の義務を果たし、雇⽤を創出するなど、事業を⾏う国や地域の発展に寄与します。 |
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3-2. 社会・地域との共生 | 私たちは、事業を展開する国・地域社会と協⼒関係を築き、地域の⽂化活動および環境保護活動への参加や⽀援、⼈づくりを通じて、その国や地域の持続可能な発展に協⼒します。 |
3-3. 事業活動の安全性の確保 | 私たちは、事業活動が地域社会の安全を脅かすことのないよう、事業活動の安全性確保に取り組みます。万が⼀問題が発⽣した場合は、社内の責任者や監督官庁等の指⽰に従い、適正・迅速・誠実に対応し、問題の拡⼤防⽌・再発防⽌に取り組みます。 |
「社会・地域との共⽣」における貢献分野
1) 地域との共生 | サプライチェーンによる地域経済の活性化、地域社会の⼀員としての地域活動への参加を通じて、地域との共⽣を図ります。 |
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2) ものづくり人材の育成 | 当社の技術や社員のノウハウを活かして、ものづくりを⽀える次世代の育成に貢献します。 |
3) 自然環境保護 |
地域の環境保全活動や⽣態系の保護活動に取り組み、持続可能な発展を⽬指します。 さらなるものづくり技術の深耕を究め、事業活動における環境負荷の低減に努めます。 |
4) 社会課題の解決 | 技術の進化への挑戦を継続し、新たな製品開発を通じて持続可能な社会へ貢献します。 |
社会貢献活動事例
地域との共⽣
中学⽣への職場体験学習
東京本社では、2023年7⽉に大森第六中学校(東京都大⽥区)の生徒2名が職場体験学習の⼀環として、当社での仕事を体験しました。3日間にわたり複数の部署で様々なプログラムを体験し、働くことへの理解を深めました。
後日届いたお礼の手紙では、「短い時間でいろいろなことを学ぶことができた」「社員が優しく充実した3日間になった」という感想をいただきました。

大森第六中学校の皆さん
オーガニックコットンプロジェクトへの参加
いわき開発センター(福島県)では、2023年11⽉に、社員29名が地域の農家でオーガニックコットンの収穫体験を⾏いました。
東日本大震災の影響による⾵評被害や後継者不⾜などにより、遊休農地・耕作放棄地は年々増加し続けています。そのような⼟地を利⽤し、綿を有機栽培で育て、収穫されるコットンを製品化・販売する⼀連の取り組みで、地域に活気と仕事を生み出すことを⽬的としたオーガニックコットンプロジェクトに共感し参加しています。

オーガニックコットンの収穫体験の様子
長岡造形大学とのコラボ製品展示
2023年7⽉から、新潟県長岡市の米百俵プレイス「ミライエ長岡」に、長岡造形大学とのコラボ製品である「はなまる」が展示されました。「はなまる」は、CO2濃度が高いと会話が弾んでいる空間であると定義し、鉢植えを模した本体のお花が笑顔になるというもので、「ミライエ」のコンセプトの⼀つである産業づくりの⼀例として展示されました。

展示された「はなまる」
MatchingHUB Nagaoka 2023に出展
2023年9⽉に、新潟県長岡市で開催された「MatchingHUB長岡 2023」へ出展しました。同展は、企業や大学の技術シーズなどを紹介し、興味のある分野の方々をつなぐことを⽬的としています。当日は産学官金のべ126団体が参加し、当社は環境センサやタクトスイッチ®などの技術を紹介しました。出展者同士で交流が盛んに⾏われ、大学の学生などに当社の魅⼒を伝えました。

「MatchinHUB長岡2023」出展の様子
児童養護施設の支援
ALPS ALPINE ASIA CO., LTD.(タイ)では2023年11⽉に、サムットプラーカーン県にあるBaan Tawanmai児童養護施設を支援する活動を⾏いました。従業員47名とその家族7名が参加し、施設の子供たちとゲームをしたり、食料や物資の寄付を⾏いました。

Baan Tawanmai児童養護施設を訪問
拠点周辺の清掃活動
東京本社、角⽥⼯場(宮城県)、仙台開発センター(宮城県)では、地域清掃イベントを開催しました。日ごろ利⽤している会社周辺の道路や駅などを中⼼に地域へ感謝の気持ちを込めて作業をしました。「地域に貢献でき、企業の社会的責任を全う出来たのは嬉しい」との意見が寄せられました。海外拠点も含め、その他の拠点でも清掃活動は⾏われており、継続した活動が⾏われています。

本社清掃活動の様子
ものづくり⼈材の育成
大田ものづくり・科学スクール
東京本社では大⽥区と連携し、社員が講師となる⼯作教室「大⽥ものづくり・科学スクール」を定期的に開催しています。同スクールは大⽥区が⽬指す「ものづくりのまち大⽥」の⻘少年人財育成の教育講座として、2003年11⽉から本社の社員が講師を務め、定期的に開催しています。通算194回開催しており、延べ3,005名に参加いただいています。

ものづくり教室の様子
ものづくり教室
いわき開発センター(福島県)では、2024年2⽉に「親子ものづくり水陸両⽤車⼯作」を開催しました。54名が参加し、オリジナルの水陸両⽤車を作って特設コースでレースを楽しみました。このようなイベントを通し、子供の自主性を高めつつ、ものづくりの楽しさを知ってもらう機会を提供しています。

作成された水陸両⽤車
⾃然環境保護
プロギング〜海岸清掃〜
いわき開発センター(福島県)では、地域への貢献を感じながら、日ごろの運動不⾜を解消出来るように2023年4⽉にジョギングをしながらゴミを拾う「プロギング」を開催しました。約50名が参加し、約5kmに渡り清掃を⾏い、燃えるゴミ16袋、燃えないゴミ5袋を回収しました。参加者からは、「意外にゴミが多い印象だった。コロナ禍が解消されつつある今、久しぶりに多くの人が協⼒して体を動かしながら活動できて良かった」との意見が寄せられました。

ゴミ拾いの様⼦
東北経済産業局よりエネルギー管理優良工場として東北経済産業局長賞を受賞
2024年1⽉、古川第2⼯場(宮城県)は、経済産業省の東北経済産業局より令和5年度東北地域の「エネルギー管理優良⼯場」として東北経済産業局長賞を受賞しました。生産エリアの照明をLED 化し、電気使⽤量の削減を図ったほか、エアー供給ラインの統合により、投資費⽤をかけずに無負荷運転時間を削減することで省エネを図る等、大きな改善効果をあげたことが評価されました。

2024年2⽉に⾏われた表彰式の様子
「ふくしまゼロカーボン宣言」事業において優秀賞を受賞
いわき開発センター(福島県)は、県が主催する令和4年度「ふくしまゼロカーボン宣言」事業において優秀賞を受賞し、2023年12⽉5日に福島県知事より表彰を受けました。この事業は、県内の事業所が2050年までの脱炭素社会の実現に向けて、「ゼロカーボン」を⽬指して取り組むことを宣言し、地球温暖化対策を実施する事業です。 今回の受賞理由は、令和3年度比で2.5%のCO2を削減したことに加え、取り組みの⼯夫・多様性が高く評価されました。

2023年12⽉に⾏われた表彰式の様子
社会課題の解決
視覚障がい者向け自律型誘導ロボット「AIスーツケース」の開発
アルプスアルパイン株式会社、オムロン株式会社、清水建設株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社の4 社が正会員として活動する⼀般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、視覚障がい者向けナビゲーションロボット「AI スーツケース」の開発を進めています。視覚に障がいのある方を⽬的地まで自動で誘導することを⽬的に開発されているスーツケース型ロボットで、当社では触覚による情報提示などのインターフェース機能の開発を担っています。2024年4 ⽉より、未来館で毎日定常的に試験運⽤を⾏い、より多くの実証データを蓄積することで、人混みでの誘導や障害物の回避などのナビゲーション技術のさらなる向上に取り組んでいます。

AI スーツケース(イメージ)
岩手県洋野町にて鶏舎環境モニタリングコントロールシステムの実証型研究開発
国立研究開発法人情報通信研究機構の令和5年度委託研究課題番号233「データ利活⽤等のデジタル化の推進による社会課題解決のための実証型研究開発(第2回)」の採択を受け、国立大学法人岩手大学、国立大学法人九州大学、アルプスアルパイン株式会社、株式会社中嶋製作所、NTT コミュニケーションズ株式会社は、2024年1⽉より岩手県九戸郡洋野町にて「鶏舎環境モニタリングコントロールシステム」の実証型研究開発を開始しました。当社では鶏舎内環境制御機構(温湿度・CO2)の開発と高精度アンモニアセンサ技術及び集塵センサ技術の開発に取り組んでいます。
畜産業は過酷な労働環境や少子高齢化による就労人口減少等の課題を抱えています。鶏舎環境モニタリングコントロールシステムを開発することで、持続的な畜産業の発展に寄与していきます。

鶏舎環境モニタリングコントロールシステム(イメージ)