ニュース

製品情報

こちらに記載されている内容は報道発表日時点の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

2017年7月31日

直流抵抗25%減 有機ELパネルに最適な優れた省エネ性能

リカロイ™パワーインダクタ「GLUシリーズ」を量産開始

「リカロイ™パワーインダクタ「GLUシリーズ」を量産開始」写真

 

「リカロイ™パワーインダクタ「GLUシリーズ」を量産開始」拡大写真

 当社は、近年需要が増加しつつある有機ELパネルを搭載した各種モバイル機器の省エネに貢献する、リカロイ™パワーインダクタ「GLUシリーズ」を開発、本年5月より量産を開始しました。


 昨今、スマートフォンなどのモバイル機器は、より高い画質を実現するために有機ELパネルを採用することが増え、2020年には、その搭載率が5割を超えると言われています。また、ユーザーの間ではタブレット端末での音楽や動画の視聴が一般的となり、モバイル機器の使用電力負担が更に増加していることから、各セットメーカーでは端末の省エネ対策が課題となっています。


「リカロイ™パワーインダクタ「GLUシリーズ」を量産開始」写真

 この度、当社が量産を開始したリカロイ™パワーインダクタ「GLUシリーズ」は、当社従来品をベースに、次世代材料を使用し、巻き線技術を高度にしたことで、DCR(直流抵抗)を25%低減。これにより、特に重負担時での電力変換効率が向上、有機ELパネルの高輝度時や、動画再生時にも良好な特性を発揮し、モバイル機器の電池長寿命化に貢献します。


 また、チップ部品として低背に有利な下面電極構造を採用。製品上面に電極がないため、本製品に近接してノイズ対策部品などを設置することが可能となり、セット製品設計の自由度を向上させます。


「リカロイ™パワーインダクタ「GLUシリーズ」を量産開始」写真
有機ディスプレイパネルにおける効率比較

【主な特長】

●有機ELパネルに最適な、優れた省エネ性能

  1. 従来品(GLCシリーズ)比でDCR-25%の効率改善
  2. 優れた軟磁気特性を持つ独自開発の低コアロス材リカロイ™を採用したことで、電力変換時の低損失を実現
  3. 高周波スイッチング、大リップル電流の回路において良好な特性を発揮、モバイル端末の電池長寿命化に貢献
  4. 下面電極構造の採用により、セット製品の設計自由度を向上

【主な用途】

スマートフォン

タブレット端末

その他、有機ELを搭載したモバイル機器


【販売計画】

量産開始 2017年5月初旬
サンプル価格 100円(税込)
開発 技術本部 長岡工場(新潟県長岡市)
生産 生産本部 長岡工場(新潟県長岡市)

 

【主な仕様】

製品名 GLUHKシリーズ GLULKシリーズ
外形サイズ(W×D×H) 2.0mm×1.6 mm×1.0mm 2.5mm×2.0mm×1.0mm
インダクタンス(μH) 0.47~2.2 0.47~4.7
直流抵抗(mΩ) 30~126 24~192