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2017年3月2日

車載機器に適した重作動力と長寿命を両立

タクトスイッチ®; ソフトフィーリング表面実装タイプ「SKPSシリーズ」を開発、量産開始

「タクトスイッチ®; ソフトフィーリング表面実装タイプ「SKPSシリーズ」を開発、量産開始」写真

 

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 当社は、車室内の操作に最適な、重作動力、長寿命のタクトスイッチ®; ソフトフィーリングタイプ「SKPSシリーズ」を開発、本年1月より量産を開始しました。


 自動車には「快適・安全」に寄与するさまざまな操作用スイッチが搭載されています。センタコンソールでのエアコン操作、ステアリングに配置される、AV機器の操作、ハンズフリー通話用スイッチなどは代表的なものです。


 これらの車載機器用スイッチは、温度や振動など、厳しい車室内環境への対応はもちろん、安全性を考慮し、不意の操作で誤作動しない工夫が求められます。また、カーナビゲーションの普及および大画面化に伴い、搭載されるスイッチには省スペース化が求められるとともに、複数機能が一つのスイッチに集約するため、長寿命化へのニーズが高まっています。
 加え、エンジン音のない電気自動車の登場により、静かな車室内環境づくりの要素として、操作時の音を抑えた、静音タイプのニーズも高まっています。


 当社は2000年、車載機器用スイッチとして、タクトスイッチ®; ソフトフィーリング表面実装タイプSKPMシリーズを開発、量産を開始。小型(5.9×6.0×5.0mm)かつ1.57~3.0Nの作動力バラエティを揃えることで、これまで優れた市場評価と豊富な実績を得てきました。


 今回当社が開発・量産を開始した、タクトスイッチ®; ソフトフィーリング表面実装タイプ「SKPSシリーズ」は、SKPMシリーズの外形サイズを継承しつつ、3.6Nの重作動力と30万回(SKPMシリーズは10万回)の長寿命化を両立。加え、従来1.3mmあったストロークを1.05mmとしたことで、従来品に比べて短い操作ストロークでありながら、確実かつロバスト性に優れた操作環境づくりに貢献します。


 また、本体ステムとラバードームのしゅう動構造を見直し、埃の侵入を防ぐ構造を新たに採用したことで、従来品と同等の静音性を確保しつつ、接点不良の低減にも対応しています。


 尚、既にSKPMシリーズをご採用の場合は、同じ外形サイズ・実装ランド寸法であるため、新たな実装基板の設計が不要となり、セット側の負荷軽減にも貢献します。

【主な特長】

●重作動力と長寿命を両立した、タクトスイッチ®; ソフトフィーリング表面実装タイプ

  1. 車載機器用ニーズに適した、3.0N、3.6Nの重作動力タイプ
  2. 重作動力タイプながら、30万回の長寿命を実現
  3. 1.05mmのミドルストローク

【主な用途】

カーAV機器、カーナビゲーション、ステアリングなど各種車載機器用スイッチ

産業機器、計測機器など


【販売計画】

量産開始 2017年1月
サンプル価格 200円(税込)
月産 200万個(2017年2月現在)
開発 技術本部 古川工場(宮城県大崎市)
生産 生産本部 角田工場(宮城県角田市)

 

【主な仕様】

製品名 SKPSシリーズ
外形サイズ(W×D×H) 5.9 mm×6.0 mm×5.0 mm
作動力 3.0 N / 3.6 N
移動量 1.05 mm
動作寿命 300,000回
最大定格 16 V DC 50 mA
初期接触抵抗 100 mΩ max.

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