ニュース
製品情報
こちらに記載されている内容は報道発表日時点の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
2017年1月26日
光トランシーバの小型化、高密度化に貢献
チャッキングエリア付狭幅非球面ガラスレンズ「FLGPJシリーズ」を開発、量産を開始
当社は、小型、高密度光トランシーバに適した非球面ガラスレンズ「FLGPJシリーズ」を開発、本年7月より量産を開始します。
昨今スマートフォンやタブレット等モバイル機器の普及に加え、光ファイバなどを利用した広帯域通信網の整備が進み、SNS、ゲーム、動画配信など、大容量のデータを送受信するサービスが登場しています。これに伴い、インターネットのデータ通信量は年々増加しており、今後はさまざまな産業が「IoT(モノのインターネット)」を導入することで、そのスピードは益々加速するものと予測されています。
これら市場の発展を背景に、データの蓄積を担うデータセンタや、通信網を整備するインフラ事業者は、光トランシーバをはじめとする光通信システム用機器を小型化し、限られたスペースに複数設置することなどで、通信ネットワークの大容量化へ対応。これに伴い、同機器へ搭載される電子部品の小型・高密度化のニーズも高まっています。
当社はこれまで、光トランシーバ向けに、幅、高さ1mmの角型非球面ガラスレンズを長年量産してきましたが、今回、チャッキングエリア付かつ狭幅の非球面ガラスレンズ「FLGPJシリーズ」を新たに開発することで、これら市場ニーズに対応します。
本製品は、横幅0.6mmと狭幅化を実現。製品上部のチャッキングエリアにより、セット側の組み立て実装時や調整時の取り扱い性を高め、高密度実装に貢献します。また、小型サイズながら、有効NA(Numerical Aperture:開口数)0.5を実現。更に、本製品は鉛フリーガラスを使用したレンズのため、RoHS6、およびREACHの両規制に準拠しています。
当社は、光通信市場で25年以上にわたり蓄積した光学設計技術、機構設計技術、金型加工技術、成型技術、シミュレーション技術を駆使し、高品質な製品を安定供給することで光通信機器の小型化と高密度化に貢献してまいります。
【主な特長】
●製品上部のチャッキングエリアにより、セット組み立て時の取り扱い性を向上
- 0.6mmの狭幅レンズにチャッキングエリアを設けセットの実装効率を向上
- 幅0.6mmながら、NA0.5を実現(焦点距離0.45mm@1310nm)
- 鉛フリーガラス素材を用いRoHS6、REACHに準拠
【主な用途】
マルチチャンネル光トランシーバ
【販売計画】
量産開始 | 2017年7月 |
サンプル価格 | 3,000円(税別) |
月産 | 5,000個(2017年7月予定) |
開発 | 技術本部 長岡工場(新潟県長岡市) |
生産 | 生産本部 長岡工場(新潟県長岡市) |
【主な仕様】
製品名 | FLGPJシリーズ |
外形サイズ(W×D×H) | 0.6mm×0.8mm×1.5mm |
適合波長例λ[nm] | 1310/1550nm |
有効NA | 0.5/0.55 |
焦点距離f[mm] | 0.45(1310nm) |
対応素子 | Chip type LD (Two lens system) |
L1(WD)[mm] | 0.14(1310nm) |
ビーム径目安[mm] | φ0.45(1310nm) 有効NAにて |
使用温度範囲 | -40℃ ~ +85℃ |
透過波面収差 (RMS:Root Mean Square) |
0.045λ |
透過率 | 98%(1310nm、1550nm) |
