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2016年09月29日

RFアンテナなど、安定した高周波性能が求められるデバイスの接続に最適

圧接コンタクト絶縁コート付タイプを開発、量産を開始

「圧接コンタクト絶縁コート付タイプを開発、量産を開始」写真

 

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 当社は、スマートフォンやウェアラブル端末等の小型携帯機器に最適な、業界最小サイズの圧接コンタクトに、絶縁コートタイプSCTA□Bシリーズをラインアップ。量産を開始しました。


 圧接コンタクトは、バネ荷重によって基板間、または基板とデバイスを電気的に接続する部品として、民生機器や産業機器など、さまざまな市場で幅広く使用されます。特にスマートフォンは、グラウンド、バッテリー、スピーカーなどの接続用に多用され、近年はRFアンテナ部のデバイス接続において使用されるケースが増えています。一方で、セット機器の内部は、基板の小型化や搭載部品の高密度化が進み、各搭載部品に対し更なる小型化の要求が高まっています。


 このようなニーズに対応するべく、当社は圧接コンタクトSCTA□Aシリーズを開発、昨年より量産を開始し、本年8月、絶縁コート付タイプSCTA□Bシリーズを開発。ラインアップに追加しました。


 当社圧接コンタクトは、独自の2重螺旋バネ構造と精密加工技術により、業界最小となる1.4mm角サイズを実現。正方形形状でありながら垂直可動を可能とするバネ構造で、振動や衝撃に強く、高い接触信頼性を確保するとともに、自動吸着にも対応しています。
 接続部品として1個使いから多数個使い、正方形形状を生かしたアレイ状での配置も可能で、基板上の配置自由度を向上。更に、組立作業中の引っ掛かりが生じにくい構造のため、セット側の組立工程での作業効率向上にも貢献します。


 新シリーズは、バネの螺旋部に絶縁コートを施し、バネ同士の絶縁を確保することで、信号経路が常に一定となり、RFアンテナとの接続など、安定した高周波性能が求められるデバイスの接続に最適です。使用基準高さは、0.85、1.6、1.8、2.0㎜の4つのバラエティを揃えております。


 当社は、このラインアップの追加により、小型低背のニーズが強いスマートフォン・ウェアラブル端末に加え、その他民生機器、産業機器市場等も視野に幅広く本製品を拡販し、セット機器内の安定した接続に貢献していきます。

※当社調べ

「圧接コンタクト絶縁コート付タイプを開発、量産を開始」写真

【主な特長】

●RFアンテナとの接続など、安定した高周波性能が求められるデバイスの接続に最適
 圧接コンタクト絶縁コート付タイプ

  1. 絶縁コートにより、一定の信号経路を確保
  2. 1.4mm角の業界最小実装面積で、低背化を実現
  3. 独自の2重螺旋バネ構造により、振動・衝撃に強く高い接触信頼性を確保
  4. 正方形形状のため実装方向性がなく、アレイ状などフレキシブルな配置が可能
  5. 引っかかり防止形状により、作業中の取り扱いに対するロバスト性を向上

【主な用途】

RFアンテナなどとの接続、その他基板間などの機器の内部接続用


【販売計画】

量産開始 2016年8月
サンプル価格 100円(税別)
月産 3500万個(2016年12月)
開発 技術本部 古川工場(宮城県大崎市)
生産 生産本部 古川工場(宮城県大崎市)

 

【主な仕様】

製品名 圧接コンタクト絶縁コート付タイプ
外形サイズ(W×D) 1.4mm×1.4mm
使用高さ 0.70~1.75mm(弊社推奨)
定格電流 1A
使用温度範囲 -30~+85℃