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2016年7月28日

アルプス・グリーンデバイス株式会社の株式取得(子会社化)について

 アルプス電気株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長 栗山 年弘、以下「アルプス電気」)は、株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 勝又 幹英、以下「INCJ」)との間で株式譲渡契約を締結し、本日をもってINCJが保有するアルプス・グリーンデバイス株式会社(本社:東京都大田区 代表取締役社長 島岡 基博、以下「AGD」)の株式全数を取得し、AGDをアルプス電気の完全子会社としました。


 アルプス電気は、低炭素社会の実現に向けた小型・高効率の電力変換・電力制御デバイスの開発・製造・販売を目的に、アルプス電気の磁性材料技術・薄膜プロセス技術の開発事業を分社化し、INCJからの投資を受け2010年5月17日にAGDを設立し、これまでパワーエレクトロニクスの製品開発・事業化を進めてきました。


 AGDでは設立以降、独自材料リカロイ™を応用したパワーインダクタや磁性材料技術と薄膜プロセス技術を融合した電流センサ等を順次開発・販売し、スマートフォンやPCの低消費電力化および分電盤等の電力の可視化に貢献するなど、これまで市場で一定の成果を収めてきました。


 アルプス電気においては、重点テーマとしてエネルギー市場を掲げ、各種センサや通信モジュールの開発を進めると同時に、AGDが開発したトロイダルコイルや電流センサを搭載した電力変換モジュールを新たに商品化するなど、同事業の本格化に向け取り組んでいます。


 また、アルプス電気では、東北大学発の磁性材料の事業化を目的とした、株式会社 東北マグネット インスティテュート(本社:宮城県仙台市 代表取締役社長 阿部 宗光、以下「TMI」)の設立(2015年11月5日)に際して、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(本社:宮城県仙台市 代表取締役社長 八浪 哲二)等と共同出資を行い、現在、同材料を用いたデバイスの開発に着手するなど、現在も磁性材料技術・薄膜プロセス技術に関するオープンイノベーション及びシナジーの創出・強化を進め、エネルギー市場における事業化を積極的に進めています。


 これらを踏まえ、アルプス電気がINCJ保有の株式全数を取得しAGDを完全子会社化することで、AGD事業とアルプス電気のパワーエレクトロニクス事業との連動性を強化させ、TMIによるオープンイノベーションとのシナジー創出・強化の推進とあわせ、より機動的かつ多角的な業務執行の実現を目指し、今後のエネルギー市場への基盤強化とビジネスを加速させてまいります。


 尚、本件が2017年3月期の連結業績に与える影響は軽微の見込みです。

【AGD概要】
社名 アルプス・グリーンデバイス株式会社
代表者 代表取締役社長 島岡 基博
所在地 本社 東京都大田区雪谷大塚町1-7
開発拠点
 (長岡) 新潟県長岡市東高見1-3-5
 (仙台) 宮城県仙台市泉区明通3-31
設立 2010年5月17日
資本金 4,329百万円
事業内容 電力変換機器、電力制御機器、電力計測機器に用いられる部品、半製品ならびに原材料の開発、製造、販売