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2016年04月25日

16メガ対応で薄型2.8㎜厚、バイダイレクションタイプで低消費電力を実現。

オートフォーカス用カメラアクチュエータ バイダイレクションタイプ「ATMJ1Z95シリーズ」を開発、量産を開始

「オートフォーカス用カメラアクチュエータ バイダイレクションタイプ「ATMJ1Z95シリーズ」を開発、量産を開始」写真

 

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 当社は、スマートフォンの16メガピクセル用カメラモジュールに向けて、低背で低消費電力を実現する、バイダイレクションタイプのオートフォーカス用カメラアクチュエータ「ATMJ1Z95シリーズ」を開発、量産を開始しました。


 スマートフォン市場に於いて、各メーカーが発売するフラッグシップモデル、ミドル/ハイスペックモデルでは、近年、端末の差別化を図る要素の一つとして、カメラ機能の高性能化と端末本体の薄型化が進んでいます。世界最大規模の市場である中国では、13メガピクセルの端末が主流となり、今後更なる高性能化と、薄型デザイン化が進むものと考えられます。


 一般的に、高画質で鮮明な写真を撮影するためには、高性能なイメージセンサの搭載に加え、より多くの光を集めるため、撮像レンズの大口径化が必要になります。一方、搭載される各種電子部品には、スマートフォンのデザイン性を損なわないための薄型化と、バッテリーの消耗を抑える低消費電力化が求められています。


 これらの課題に対応すべく、当社は大口径レンズへの対応と低消費電力を両立した、オートフォーカス用カメラアクチュエータ バイダイレクションタイプ「ATMJ1Z95シリーズ」を開発しました。本シリーズは、φ6.9mmの大口径レンズに対応。外形サイズは、9mm✕9mm✕2.8㎜の薄型化を実現しています。
 当社は13メガピクセル対応で低背タイプの「ATMC1Z9シリーズ」を昨年より量産しており、今回の「ATMJ1Z95シリーズ」のラインアップにより、スマートフォンの更なるカメラ性能の進化にいち早く対応します。


 また、本シリーズは、レンズの原点位置をあらかじめ使用頻度の高い焦点距離(位置)に設定し、その地点からプラス電流およびマイナス電流に応じて両方向(バイダイレクション)へ移動させ、ピント調整を行なう方式を採用。これにより、プリロードタイプに比べ、レンズの移動距離が短くなるため、移動に伴う消費電力を約3分の1程度に低減し、高速フォーカスを実現しています。


 更に、独自の金型設計技術、自動機設計技術等を生かし、高品質でばらつきの極めて少ない生産体制を確立。レンズ駆動時の傾き角度が10分の1度以下という、高精度も実現しています。


【主な特長】

  1. 16メガピクセル向け(レンズバレルサイズφ6.9mm)に対応
  2. バイダイレクションタイプにより、低消費電力化を実現
  3. レンズ移動時の傾き角度は10分の1度以下という高精度を達成
  4. 自動機生産による安定品質、安定供給が可能

【主な用途】

スマートフォン用カメラモジュール

その他、カメラを搭載するオフィス機器等


【販売計画】

量産開始 2016年2月
サンプル価格 1,500円(税込)
月産 100万個(2016年5月)
開発 技術本部 古川工場(宮城県大崎市)
生産 無錫アルプス(中国江蘇省無錫市)

 

【主な仕様】

製品名 ATMJ1Z95シリーズ
外形サイズ(W×D×H) 9mm×9mm×2.8mm
レンズバレルサイズ φ6.9mm
レンズ重量 0.12g以下
ストローク
(上向き姿勢時)
≧+190μm(@+70mA)
≦-90μm(@-40mA)