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2016年02月18日

独自アルゴリズムで利便性と安全性を確保した、ウエアラブル機器・見守り用途など向け

「「超小型セキュリティビーコン BCNシリーズ」を開発」写真

 

 ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長:酒谷 正人、以下「リアライズ・モバイル」)とアルプス電気株式会社(東京都大田区、代表取締役社長:栗山 年弘、以下「アルプス電気」)は、このたび共同で「超小型セキュリティビーコンBCNシリーズ」を開発、本年2月より量産を開始しました。


 昨今、Bluetooth® Low Energy(以下、BLE)による近距離無線技術を用いたビーコン機器により、クーポン配布などの販売促進や位置情報を利用したマーケティングや見守りなど、さまざまなサービスが普及・本格化し始めています。更に、防災防犯意識の高まりや地域の活性化など、社会的ニーズを満たす技術として、今後、ビーコンを用いたサービス・技術は、ますます拡大が期待されています。


 これまでの一般的なビーコンは、一定のIDを発信し続け、スマートフォンなどの汎用機でIDを読み取る方式が多く、手軽に各種サービスを利用できる一方で、端末を所有している個人が特定されやすく、なりすましやトラッキングなど、プライバシーや防犯面でさまざまな課題がありました。これらの課題を解決するには、高度なセキュリティを確保するための新たなハードウェア、ソフトウェアの仕組みを構築するなどの施策が必要で、低コストや利便性が高いといったビーコンのメリットを損なう懸念がありました。


 今回、両社が開発した「超小型セキュリティビーコンBCNシリーズ」は、利便性と安全性をバランスよく併せ持った国内初(※1)の携帯型ビーコンデバイスで、独自開発したアルゴリズム(※2)により、アドバタイズパケットがランダムに変化するため、なりすましなどの不正利用やトラッキングなどの犯罪リスクの最小化を実現しています。また、必要に応じてランダム化のパターンを変更することが可能なため、サービスニーズに応じた柔軟なシステム設計も可能です。


 製品本体は、アルプス電気独自の樹脂封止技術と高密度実装技術により、小型化(W25×D37×H6.1mm)を実現。また、業界最小クラスのBLEを搭載したことで、コイン電池(CR2032)で2年(※3)以上の連続稼働が可能な低消費電力タイプとなっています。通信用アンテナは内蔵型・外付け型のいずれにも対応し、ニーズに応じて指定外装や機器への組み込みが可能です。また、本製品へ気圧や温湿度、照度など各種センサの搭載も可能(※4)なため、サービスニーズに応じた機能付加にも貢献できます。


 リアライズ・モバイルでは、独自のソリューションノウハウを進化・融合させるとともに、ゲートウエイやファームウエア、アプリケーション開発支援などを含めたトータルソリューションを提供することで、データ活用による行動・活動の見える化や、離れた場所の人やモノの見守り・管理など、ヘルスケアやスポーツ、介護、見守り、エンターテインメントなどのサービスに新たな付加価値を創造し、より快適な社会サービスの実現に取り組んでまいります。

※1:セキュリティ付き、小型・軽量・低消費電力タイプとして(2016年2月現在当社調べ)
※2:特許出願中(特許出願番号2016-24587)
※3:0dBmで発信間隔1秒として
※4:ビーコンモジュール単品でアルプス電気にてカスタム対応

【概略仕様】

製品名 超小型セキュリティビーコン BCNシリーズ
外形寸法 W25×D37×H6.1mm
重量 約6g(コイン電池込み)
電源 コイン電池CR2032(交換可)
送信出力 0dBm
電池寿命 2年以上(発信間隔1秒時)
電波認証 国内(TELEC取得済み)

【外形図】

「超小型セキュリティビーコン BCNシリーズを開発」外形図

【システム概念図】

「超小型セキュリティビーコン BCNシリーズを開発」システム概念図