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　当社は、車室内のエアコンやオーディオ、また白物家電の操作部に適した中空エンコーダ「EC21C」「EC28C」「EC35CH」の各シリーズにおいて、リフロー対応品をラインアップ。本年中に順次量産を開始いたします。

　車室内でのエアコンやオーディオ等の操作には、ダイヤル式のデバイスが多く用いられており、その内側には温度などの表示用に液晶等を埋め込むケースが増えています。そうしたデザインの実現には、ダイヤル部のエンコーダに中空軸タイプが用いられます。

　近年、自動車部品の組み立て工程では、基板にペースト状のはんだを印刷し、高温の空間をくぐらせて基板と部品のはんだ付けを行なうリフロー方式が多く用いられています。エンコーダに対しても、他のコンポーネント部品と同時にはんだ付けが行えるよう、高温下でも熱変形が少なく、リフローに対応した製品が求められていました。

　こうしたニーズを受けて、当社は従来エンコーダの軸材料を見直すことで耐熱性を向上させ、「EC21C」「EC28C」「EC35CH」の3シリーズをリフロー対応としてラインアップしました。なかでも、「EC21C」は外形22mm台のエンコーダとしては業界で初めてリフローに対応。従来バラエティに本3製品を追加することにより、客先における設計自由度の向上と組み立て工数の削減に貢献します。

　なお本シリーズには、実装マウント時の吸着ノズルに対応する、専用キャップを付属品として用意。また、独自の機構設計技術と精密加工技術を駆使し、軸のガタつきが少なく、高級感のあるフィーリングを実現しています。