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2015年09月24日

高い検出信頼性を確保

抵抗器内蔵型防水検出スイッチ「SPVQDシリーズ」を開発

「抵抗器内蔵型防水検出スイッチ「SPVQDシリーズ」を開発」写真

 

「抵抗器内蔵型防水検出スイッチ「SPVQDシリーズ」を開発」拡大写真

 当社は、自動車のドアやトランク、エンジンフード等の開閉検知に適した抵抗器内蔵型の防水型検出スイッチ「SPVQDシリーズ」を開発。本年9月よりサンプル出荷を開始いたします。


 昨今の自動車市場においては、低燃費に貢献するアイドリングストップ機能を搭載した車種が拡大しています。アイドリングストップ中にドア等の開閉が行われると、安全のためにエンジンの自動始動機能を停止させますが、回路断線等の故障時にはアイドリングストップが起動しない場合もあるなど、車の低燃費性能を発揮するためには、開閉状態を正確に検出するとともに、周辺回路の断線やショート等の異常をいち早く検出する機構が求められています。


 一般的な検出方式としては、開閉検出スイッチと抵抗器を組み合わせ、オンオフ時における出力電圧の異常値から断線/ショート状態を検知しています。従来は開閉検出の回路上へリードタイプの抵抗器をはんだ付けする“外付け方法"が主に使われていましたが、はんだ付け不良や防水用封止不良などのトラブルが発生する等の課題がありました。


 本製品は、当社従来品SPVQAと同サイズの15.2mm×6.4mm×7.45mmでありながら、内部にチップタイプ抵抗器を実装したことで、品質安定化と回路の小型化に貢献。客先における抵抗器の外付け工程の削減にもつながります。更に、最大3つまでの抵抗器実装に対応し、幅広い抵抗値の設定がしやすいことから、設計自由度向上に貢献します。


 加えて、検出部には当社固有の精密加工技術を応用することにより、固定接点を両側から挟み込むクリップタイプの両面しゅう動接点構造を採用。これにより、塵、ほこり、振動や衝撃に強く、高い接触信頼性を実現しています。
 なお、本製品の防塵防水性能は、IP67※1に準拠しています。


「抵抗器内蔵型防水検出スイッチ「SPVQDシリーズ」を開発」
※1:IP(International Protection)規格は、外来固体物に対する保護内容と水の浸入に対する保護内容を表し、IP67とは、塵埃の進入が無く、水深1mで30分間水に浸漬させても影響を受けないことを示す。

【主な特長】

●抵抗器を内蔵した防水型検出スイッチ

  1. チップ抵抗内蔵により、信頼性向上と回路小型化に貢献
  2. 防塵・防水性能は、IP67に準拠
  3. しゅう動接点構造で優れた検出信頼性を実現

【主な用途】

自動車の各種ドア、トランク、ボンネット等の開閉及び故障検知


【販売計画】

サンプル開始 2015年9月
量産開始 2015年10月
サンプル価格 220円(税込)
月産 50万個(2015年10月)
開発 技術本部 涌谷工場(宮城県遠田郡涌谷町)
生産 生産本部 涌谷工場(宮城県遠田郡涌谷町)

 

【主な仕様】

製品型番 SPVQDシリーズ
外形サイズ
(W×D×H)
15.2mm×6.4mm×7.45mm
使用温度範囲 -40℃ ~ +85℃
最大定格(抵抗負荷)  0.25W
作動力 1.5N
動作寿命 30万回