ニュース
製品情報
こちらに記載されている内容は報道発表日時点の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
2015年02月12日
従来品比で実装面積半減
小型低背の圧接コンタクト(micro clip)を開発、量産開始
当社は、スマートフォンやウェアラブル端末等の小型携帯機器に最適な、業界最小サイズ※の圧接コンタクト(micro clip)を開発、2月に量産を開始します。
圧接コンタクトは物理的な圧力によって基板間、または基板とデバイスを電気的に接続する部品です。民生機器や産業機器、車載機器など、多岐にわたる市場で使用されており、なかでもスマートフォンにおいては、アンテナやグラウンド、バッテリーの接続に多用され、近年ではスピーカー等のデバイスの接続にも用いられるケースが増えています。その一方で、セット機器の内部においては、基板の小型化や搭載部品の高密度化が進み、各搭載部品に対し更なる小型化の要求が高まっています。
こうしたニーズを受け、当社は圧倒的な小型低背の圧接コンタクト(micro clip)を開発しました。本製品は、独自の2重螺旋バネ構造と精密加工技術により、業界最小の1.4×1.4mmサイズを実現。正方形形状でありながら垂直可動を可能とするバネ構造を業界で初めて採用したことで、振動や衝撃に強く、高い接触信頼性を確保するとともに、自動吸着にも対応しています。更に、高さ0.7mmと低背のため、ウェアラブル端末を始めとする薄型のセット機器にも最適です。
接続部品として1個使いから多数個使い、また正方形形状を生かしたアレイ状での配置も可能とするなど、基板上の配置自由度を向上。更に、組立作業中の引っ掛かりが生じにくい構造のため、セット側の組立工程での作業効率向上にも貢献します。
当社では、小型低背のニーズが強いスマートフォン・ウェアラブル端末に加え、その他民生機器、産業機器市場等も視野に拡販を推進し、セット機器内の安定した接続に貢献していきます。
【主な特長】
●業界最小の面積を実現した超小型低背の圧接コンタクト(micro clip)
- 外形1.4×1.4mmの小型・省スペース、低背化を実現
- 独自のバネ構造により振動・衝撃にも強い高い接触信頼性を確保
- 正方形形状のため実装方向性がなく、アレイ状などフレキシブルな配置が可能
- 小型ながらも3Aの電流対応を実現
- ひっかかり防止形状により作業中の取り扱いに対するロバスト性を向上
【主な用途】
スマートフォン、ウェアラブル機器等の小型携帯端末機器
デジタルカメラ、ゲーム機器等の民生機器
検査用装置等の産業機器
【販売計画】
量産開始 | 2015年2月 |
サンプル価格 | 20円(税込) |
月産 | 1000万個(2015年3月) |
開発 | 技術本部 古川工場(宮城県大崎市) |
生産 | 生産本部 古川工場(宮城県大崎市) |
【主な仕様】
製品名 | 圧接コンタクト(micro clip) |
外形サイズ(W×D) | 1.4mm×1.4mm |
使用高さ | 0.7~1.0mm(弊社推奨) |
定格電流 | 3A |
使用温度範囲 | -30~+85℃ |