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2015年1月26日
センサ事業の強化へ向けて
米国クォルトレ社とジャイロセンサの販売契約を締結
アルプス電気株式会社(東京都大田区、代表取締役社長 栗山年弘)では、ジャイロセンサの共同開発を進める米国クォルトレ社(Qualtré, Inc. マサチューセッツ州、CEO:エドガー・マスリー氏)と、本年1月にCSA(Commercial Sales Agreement)の契約を締結しました。これにより、両社のパートナーシップをより強固なものとし、当社センサ事業の強化を図ります。
アルプス電気とクォルトレ社では、ジャイロセンサをはじめとした各種「慣性センサ」の共同開発を2008年よりスタートしました。その後、アルプス電気は2013年と2014年の2回に渡り、それぞれ300万USドルと400万US ドルの戦略投資を実施し、クォルトレ社では同センサの開発を加速。昨年に開発が完了した3軸ジャイロセンサは、その耐衝撃性や低消費電流が市場から高い評価を得ています。
このたび、両社の間でCSA(Commercial Sales Agreement)契約を締結したことにより、アルプス電気とクォルトレ社、それぞれの顧客に対して自社ブランドでの当センサの販売が可能となり、2015年中の量産開始に向けた拡販活動を推進していきます。
このジャイロセンサはBAW(Bulk Acoustic Wave)という弾性波を利用したMEMSセンサ技術を用い、数MHzという高周波によって、外来ノイズへの耐性に優れた高い衝撃特性や低消費電流、さらにコスト競争力を実現。クォルトレ社は、センサ素子やIC設計を担当し、アルプス電気ではパッケージングと性能試験まで執り行います。
製品の主な用途としては、耐衝撃性への要望が特に強い車載や産業機器市場において、自律航法ユニットやロボットの姿勢制御、建機のコントロールユニット等を想定。また、アルプス電気が持つ通信モジュールや他のセンサデバイスと組み合わせることで、幅広いニーズに対応していきます。
社名 | Qualtré, Inc |
代表者 | Edgar Masri(エドガー・マスリー) |
設立 | 2008年 |
社員数 | 30人 |
本社所在地 | 米国マサチューセッツ州マルボロー |
事業内容 | 民生、車載、産業機器向けMEMS慣性センサテクノロジーの開発・販売 |